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子供の文化体験の乏しさは、誰の責任?
2012年2月23日(木曜日) 09:40
英国の小中学校では、2月11日から一週間のハーフターム・ホリデー(中間休暇)に入ったところが多かったようだ。多くの親が子供に手を焼いていたはずの16日、インディペンデント紙電子版のブログには、その過ごし方についての記事が投稿された。
教育ジャーナリストが担当するそのブログによると、5歳から12歳までの子をもつ1,200人の英国人を対象に、子供の文化体験についてアンケートが実施され、ハーフタームに入るタイミングで調査結果の発表があったという。それが、ブログ担当者の深い溜息が聞こえてきそうなほど、文化国家の英国に相応しくない結果である。親の2人に1人が、子供に歴史や文化を教えるのは、親の仕事ではなく学校の責任だと考えていたのだ。
英国の子供は一日平均6時間を学校で過ごし、一年にすると1,080時間は教師の手に委ねられているそうだ。逆にいえば一年の8,760時間を、またこれを子供の生活全体でいうと88%を、親の元で過ごしていることになる。だったら、子供の文化体験は学校任せでいいのでしょうか、とブログは問いかけている(ちなみに日本はどうだろう。子供の芸術鑑賞能力の向上に力を入れてくれている文化庁と学校頼み? 親は何かと手一杯だ)。
今回の結果の具体的な数字を挙げると、英国の子供の10人に4人が美術館に行ったことがないそうだ(博物館に行ったことのない子は17%)。子供を劇場へ一度も連れて行ったことのない親は4人に1人で、子供を美術鑑賞や観劇に連れ出さない親たちの5人に1人が、「連れて行ってもどうせ興味を持たないだろうから」と考えている。いや、それも一理ある。じっさい子供たちが大喜びするのは、そういう場所ではないことも事実なのだ。
高いお金を払って劇を見せても、幕間に食べるお菓子のことしか頭にない子供を見れば、親は失望する。しかし、美術への興味が芽生えるのは、幼いころに見た絵画だとか、ちょっとしたきっかけ。ぜひ親がきっかけを作りましょう、とブログは呼びかけている。英国は無料のミュージアムも多く、子供にも親にも理想の環境なのだから、と…。でも、そういう高尚な「ハイアート」ばかりが文化でもない。子供には幅広い文化体験を!

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